入門教室、無事に終えました。
座間市俳句連盟
トピックスというには旧聞になりますが、報告します。
講師はだれが。テキストは。日程は。などなど課題満載でスタートした入門教室開講に向けての取り組みでしたが、やっと動き始めました。じつに1年半もかかってしまいました。
5年ぶりの入門教室は、令和5年の9月の第3土曜日からスタート。毎月1回、全5回の入門教室を開講しました。
■16人の金の卵
五年前の入門講座が5名程度でしたが、募集人員は志高く20名としました。市の後援を得て公民館や図書館、文化センターなどに告知ポスターを掲出し、チラシを配備させもらい、募集を開始しました。次いで市の広報紙への募集告知です。最後は予定している会場の徒歩圏にある集合住宅、500戸ほどへのポスティングを実行しました。
目標の20名には至りませんでしたが、16名の希望者の申し込みを得るごとができました。目標に対して八割の達成でした。16名の参加希望者の平均年齢はおよそ70歳、女性15名、男性1名。
■教室の概要
実作による句会形式による教室の進行をメインとし、毎回テーマを設けた30分程度の講義を行いました。講義に当っては毎回A4二枚程度の資料を用意しました。
一回目 基本の基本/五七五、十七音の数え方 歳時記のこと
二回目 季語というお約束その1/季語と季節
三回目 季語というお約束その2/季語の本意本情
四回目 切れ字のこと
五回目 いい句のカタチ
■赤ペン先生大奮闘
参加者の毎回のすべての出句について、四名でそれぞれ鑑賞と添削を行い次の教室で戻しました。ひとつの句に四つの意見がならぶこともありました。異なる見解は戸惑うのではという意見もありましたが、いろんな見方があるということを知ってもらう事を意図しました。旧かなだけでなく、新かなも必要だとも思い人選をしました。
果たして参加者の満足度は如何なものだったでしょうか。
■5回の入門教室は無事終了しました
皆さん、ほぼほぼ初心者の教室でしたが、なかなかの句も見出せました。そのいくつかをご紹介します。
老鶯や鉈鎌振るう父祖の山 秋茄子やにわか農夫の持ち帰り
ふる里は遠のくばかりみそおでん カラカラと落葉が車追いにけり
オカリナをあたためてまず冬はじめ ゆきあいの雲みな集うあふり嶺へ
邪魔なのよストーブ前の柴の犬 冬ざれの軍港の町カレー食う
蓼科の末枯の道岩の道 余生など思いのほかや雪をかく
5回約15時間の入門教室でしたが和やかていて充実した学びの場を皆さんと共有できたのではないでしょうか。