おほゐ初心者俳句教室2回目ー小野菊土ー
第2回目となる初心者俳句教室を5月6日(土)、大井町生涯学習センターで、初心者6名、投句1名、おほゐ会員8名、都合14名で行いました。
全く初めての人、昔やっていた人等、前回同様、和気あいあいの勉強会となりました。
以下、添削例です。
原句 春の風部活動の声ひびきわたる
添削 春の風部活の子等の声響く
原句 束の間に葉は豊かなり春の空
添削 束の間に花は葉となり青き空
原句 田植え済み豊作願い待ち望む
添削 田植済み豊作願う漢の背
原句 新緑に心さわやか青き空
添削 新緑に心開きて空青し
原句 新緑の中にさわやか鳥の声
添削 新緑の中にさわさわ鳥の声
原句 塀際に一つはぐれて牡丹花
添削 塀際に一つはぐれて白牡丹
以下原句、添削無し
春霞所在なさげに昼の月
歩み入る杜に息吹や若葉風
青嵐湖底に沈む村一つ
薫風や山のいよいよ膨らみぬ
どの句も作意を聞き、原句をあまり変えずに少しだけの手直しを心がけました。
自由律の句も有りましたが、一応指摘はしましたが作意を汲んで添削はしませんでした。あまり直しすぎると作意は伝わりますが原句の言葉が無くなり作者の句では無くなります。作意を尊重し少しずつ経験を重ねていけたらと思います。
おほゐ俳句会会長 小野菊土