俳句の喜びー清水呑舟ー

私が俳句を始めたのは、62歳に会社を定年退職した時からでした。以来、俳句を通じて多くの楽しみ・喜びを得てきました。今では俳句抜きで自分の人生は考えられません。私にとっての楽しみ・喜びが何であったのかを纏めましたので、ご参考にしてください。

1.俳句は勇気・希望を与えてくれる


 俳句は今まで何気なく見過ごしていたもの、例えば自分の生き方、周辺の出来事、自然や周辺の光景、動物等を詠むものです。こうした行為を通じて、新たな発見があり、生きる力や勇気、希望が湧いてきます。それらとの関わりの中で、自分の生き方を見直し、新たな言葉や事象を発見、豊かな気持ちになってまいります。

2.四季を敏感に感じる
 俳句は四季を詠む文芸です。俳句を詠むことにより、自然界の季節の移ろいを敏感に五感で受け止め、人間生活の営みへ結びつけることが出来るようになります。

3.古典文芸に巡り合える

 俳句では、万葉集・源氏物語・平家物語・徒然草・百人一首・奥の細道・漢詩などが詠まれることが多く、自ずと古典文学入門の一歩となります。

4.感動を表現した喜び
 俳句の対象物に対して、自分が感じていた事をずばり17音で表現した時の感動、そしてそれが評価された時は、俳句をやっていて良かったと思う瞬間です。

5.他人の作品に共感する喜び
 俳句仲間の作品が、自分の想いと適合した内容になっている時、意識の共有感が生まれてきます。俳句は座の文芸であり、仲間との親交を深める場であります。

6.何時でも何処でも一人で出来る


 文字通り一人の世界に浸ることが出来、手帳と筆記用具があれば、待合室や電車の中でも俳句は作れます。

7.友達が増える喜び

 句会や俳句大会に参加することにより、様々な人と知り合い、俳句の意見の交換や解らないことも聞くことが出来るようになり、俳句以外の情報交換もすることが出来ます。俳句を始める前は、自分の周りの世界しか知らなかったが、俳句の輪を作ることにより、人との繋がりが無限に広がっていきます。

8.奉仕および達成の喜び
 句会や団体の活動に参加し、労力を奉仕して一つの目的を仲間と協力して達成する。そうすることにより、目的達成の喜びもひとしおのものとなります。

9.考えを纏めて表現する習慣が出来る
 俳句を始める前は物事を漠然と考えていたが、俳句を始めると否応なしに考えを纏めざるを得ない。自分の考えを収斂する習慣が出来、ボケ防止につながります。

10.興味・好奇心・探求心が増す。また物忘れの進行を防ぐ


 もともと俳句をする人は、興味・好奇心が旺盛であるが、俳句を始めると、様々な観察や調査が更に必要であり、益々興味・好奇心が増し、脳が活性化します。

11.周辺の人への思いやり
 俳句は自愛の文芸であるが、他人を労わる文芸でもあります。お互いに持ちつ持たれつ、助け合う気持ちを共有したいものです。